世界No.1プレイヤー、ベン・ジョンズ選手が実践している「基本の練習ルーティン」を解説します。
この動画の素晴らしい点は、特別な練習メニューではなく、「試合で起こる全ての状況」を効率よく網羅していることです。初中級者から上級者まで、そのまま真似できる構成になっています。
STEP 1:キッチンでの「実戦的」ディンク
- やり方: キッチンラインでディンクをしながら、前後左右に動きます。
- ルール: 「攻められるボール(Attackable ball)」が来たら、遠慮なく打ち込みます。逆に攻められたら守ります。
- ポイント:
- クロス(対角線)のラリーは安定感の練習には良いですが、攻撃・守備の練習をするなら「ストレート(正面)」で行うのがベンのおすすめです。正面の方が距離が短く、反応速度が求められるからです。
- ( 00:02〜) 単に優しくラリーするだけではありません。「攻撃と守備」を混ぜた実戦形式です。
STEP 2:【最重要】苦手エリア「トランジション」の克服
- やり方: キッチンから数歩下がった「ミッドコート(足元にボールが来やすい場所)」に立ちます。
- 内容: パートナーに打ってもらい、足元のボールを丁寧にキッチンへ返す「リセット(Resets)」を練習します。
- ボレーでのリセット
- ハーフボレー(ショートバウンド)でのリセット
- 意識: 左右、真ん中など、あらゆる角度から守備練習を行います。
- (01:29〜) ベン選手が「自分が一番苦手なこと」として、あえて重点的に行う練習です。
STEP 3:第3打(ドロップ&ドライブ)の打ち分け
- ダブルス用ショット: ネットの高い位置を通す、安定感重視のドロップやドライブ。
- シングルス用ショット: リスクを取って低く速く通す、パッシングショット気味のドライブ。
- 応用: パートナーに「アーニー(Erne)」の動きをしてもらい、プレッシャーがかかった状態でも冷静に打てるか確認します。
- (02:46〜) ベースラインまで下がり、3球目の練習を行います。ここでは「ダブルス用」と「シングルス用」を明確に使い分けています。
STEP 4:第4打攻撃(ロールボレー)とカウンター
- 攻撃(対ドロップ): パートナーが打ったドロップが少しでも浮いたら、身を乗り出して空中で叩く「ロールボレー(4球目攻撃)」を練習します。
- 守備(対ドライブ): パートナーがドライブを打ってきたら、ブロックして返す「カウンター」を練習します。
- これで「攻め」と「カウンター」の両方が確認できます。
- (07:16〜) 今度は役割を交代します。ベン選手がネット前に立ち、パートナーがベースラインから打ちます。
STEP 5:高速ボレー対決(ハンドスピード)
- やり方: お互いノンボレーラインに立ち、速いテンポでボレーボレーを行います。
- 内容: 徐々にスピードを上げていきます。
- フィギュアエイト(8の字): 決まったコース(クロス→ストレート→クロス…)で打ち合い、パターンを体に染み込ませます。
- 相手のパンケーキ(変則ショット)やスコーピオンなど、不規則な球への対応もここで行います。
- (08:44〜) 最後は反射神経と動体視力の仕上げです。
この練習のまとめ
ベン・ジョンズ選手は「キッチン(前)→ミッドコート(中)→ベースライン(後)→カウンター(前)→高速ボレー」という順序で、コート上の全てのポジションとショットを確認しています。
特に「Step 2:ミッドコートでの守備(リセット)」は中級者が上級者に上がるために必須のスキルですので、ぜひ練習に取り入れてみてください。