この動画は、ピックルボール世界ランキング1位のベン・ジョンズ選手が、「4球目攻撃の打ち分け(特に低いボールの処理)」について解説しているレッスンです。
前回の「高いボール(スイーピング)」に対し、今回は「低いボール」「回転のかかった難しいボール」をどう処理するか、という守備的な側面も含んだ実践的な内容です。
目次
重要なポイントと解説(タイムスタンプ付き)
1. 必殺技「マンティス(カマキリ)」?
- 冒頭で、前回の「チャリオット・ウィップ(戦車の鞭)」をジョシュたちが勝手に「マンティス(カマキリ)」と命名しています(笑)。
- 手首を上に固定して(Cocking the wrist up)、ボールの外側を捉えることで、コースを隠しながら(Hides direction)コントロールする技術の復習です。
- 【00:17 〜 00:33】 冒頭の雑談シーン。 前回習った「チャリオット・ウィップ」を、ジョシュたちが勝手に「プレイング・マンティス(カマキリ)」と命名し、ベンも「悪くないね(I don’t hate the mantis)」と苦笑いしている場面です。
2. 低いボールへの対処法:「Conceding the Net(ネットを譲る)」
- 相手が良いドロップを打ち、ボールが低くて回転がかかっている場合。
- NG行動: 無理に攻めようとして浮いてしまい、相手にスマッシュされること。
- 正解: 素直に「ハーフボレー」でキッチン内に落とし返し、「ネットを譲る(相手にキッチンへ入ることを許す)」こと。
- ベンいわく、「無理に攻めるより、一度ニュートラルな状態(お互いキッチンにいる状態)に戻す方が、失点のリスクが低い」という冷静な判断です。
- 【01:27 〜 01:40】 「低くて回転のかかった良いドロップが来たらどうする?」という問いに対し、ベンが「Conceding the Net(ネットを譲る)」という概念を初めて提示するシーン。
- 【03:50 〜 04:15】 「なぜ攻めずにハーフボレーを選ぶのか?」の核心解説。 「無理に攻めて浮いたボールを打たれるより、一旦リセットして対等な状況(ニュートラル)に戻す方が賢い」と語っています。
3. 「10回に1回」のスーパーショットを目指すな
- 足元(Shoelaces)に来た良いボールを、無理やり打ち込んでエースを取ろうとする人がいますが、ベンはこれを否定します。
- 「そんなスーパーショットは10回中1回しか入らない。残りの9回はミスかチャンスボールになる」
- 相手が良いショットを打ってきたら、それを認めて「リセット」するのが上級者の思考です。
- 【04:50 〜 05:15】 「足元(Shoelaces)に来たボールをスーパーショットする動画を見たことがあるけど?」という質問に対するベンの答え。 「それは10回に1回しか入らない奇跡。それを狙ってはいけない」と、確率論で諭しています。
4. 相手のポジションを見て「攻める」か「譲る」か決める
- もし相手が良いドロップを打っても、「前に来るのが遅れている」ならチャンスです。
- その場合は、ハーフボレーではなく、少し長めに深く返して相手を困らせます。
- 逆に、相手が完璧なドロップを打って完璧に前に詰めてきているなら、素直にハーフボレーでキッチンに沈めます。
- 【06:03 〜 06:30】 「常に守ればいいわけではない」という補足説明。 相手が良いドロップを打っても、「前に来るのが遅れている(Don’t come all the way in)」ならば、遠慮なく攻め込んで良いポジションを狙うべきだと解説しています。
5. ハーフボレーのコツ:「振らない(Just Two)」
- 生徒のプレストンがハーフボレーを失敗する原因は、「スイングしすぎ(Through)」だから。
- ベンの指導: ラケットをボールに当てて止めるだけ(Just Two)。スイングせず、壁を作るイメージでコンパクトに返球します。
- 「Less is more(少ない方が豊かである)」という言葉通り、余計な動作を削ぎ落とすことが成功の鍵です。
- 【15:30 〜 15:55】 生徒へのコーチングシーン。 スイングしてしまう生徒に対し、「振り抜くな(Don’t go through)。当てるだけ(Just Two)で止めろ」と連呼しています。
- 【16:30 〜 16:50】 究極のコツ「Zero movement(動きゼロ)」を伝授。 インパクトの瞬間にピタッとラケットを止めることで、魔法のようにボールがキッチンに吸い込まれる様子が見られます。
まとめ
今回の動画の核心は、「全てのボールを攻める必要はない」という判断力です。
- 甘いボールは「マンティス(チャリオット)」などで攻める。
- 厳しいボールは「ハーフボレー」でリセットする。 この使い分けこそが、ベン・ジョンズが世界1位であり続ける理由の一つです。