この動画は、ピックルボール世界ランキング1位のベン・ジョンズ選手が、「バウンドした後の4球目攻撃(4th Shot Off The Bounce)」という、非常にニッチですが試合で差がつく重要な技術を解説しています。
特に、高く弾んでしまったドロップ(ソフトなボール)を、アウトせずに攻撃的に打ち返すための「スイーピングモーション」が今回のメインテーマです。
目次
重要なポイントと解説
1. バウンド後の攻撃:基本は「頂点」で捉える
- ドロップが高く浮いてバウンドした場合、ボールの軌道が直線的(リニア)になるよう、「バウンドの頂点(Peak)」で捉えます。
- 下から持ち上げると浮いてしまうため、頂点を叩くことでネットすれすれの鋭いボールになります。
- 【01:42 〜 01:55】 「ドロップが高く浮いたら、バウンドの頂点(Peak)で捉えるべきだ」と解説しているシーン。 下からすくい上げるとアウトしやすいため、高い位置から直線的に打つ準備をします。
2. 必殺技「スイーピングモーション」のフォーム
これが今回の核心技術です。
- 肘を高く上げる(Elbow Up): 通常のドライブよりも肘の位置を高く保ちます。
- 外側から巻き込む: ボールの外側(Outside)を捉えるように、横から払うような(Sweeping)スイングをします。
- 効果: これによりボールが浮き上がらず、ネットの高さギリギリを低空飛行し、アウトになりにくくなります。
- 【02:08 〜 02:33】 この動画の最重要ポイント。 「肘を高く上げて(Elbow Up)、ボールの外側を撫でるようにスイングする(Sweeping motion)」という独特なフォームを実演しています。
3. 最大のメリット:「打つコースが読めない」
- この打ち方の最大の利点は、「スイングフォームが同じなのに、打球方向を変えられる」ことです。
- 仕組み: パドル面の向きではなく、「打点(Contact Point)」を変えるだけでコースを変えます。
- 少し後ろで捉える → ストレート(逆クロス)
- 少し前で捉える → クロス
- 相手から見るとスイングが同じに見えるため、直前までコースが読めません。
- 【05:41 〜 06:20】 「ボールの外側を叩くことで、コースを隠せる(Hide directions)」というメリットを解説。
- 【06:56 〜 07:22】 (超重要)「パドルの面は変えず、打点(Contact Point)を前後させるだけで左右に打ち分ける」という核心部分の理論を語っています。
4. 相手の動きを見て「強打」か「足元」か
- 相手が止まっている(Planted): 逆にチャンス。ボディ(体)や右腰あたりを狙って強打します。止まっている相手は急に動けません。
- 相手が動いている(Rushing): 進行方向の逆(空いているスペース)に、スピードを抑えて打ちます。
- 【10:08 〜 10:45】 「相手が止まっている(Planted)ならボディへ強打、走ってきているなら逆サイドへ」という判断基準を解説。 実際に生徒相手にボールを打ち込みながら説明しています。
5. 注意点:手首を使わない&体を回さない
- 生徒のプレストンが上手く打てた理由として、ベンは「体の回転(Core rotation)をあまり使わず、肩主導で打っているから」と分析しています。
- 大振りのパワーショットではなく、コンパクトにコントロールするショットなので、手首や腰を使いすぎないことが成功の秘訣です。
- 【12:35 〜 12:50】 生徒が良いショットを打った直後のフィードバック。 「体の回転はあまり必要ない。ほとんど肩(Shoulder)だけで打つイメージだ」と、大振りしないコツを伝授しています。
6. 低く弾んだ場合の対処法
- もし思ったより弾まなかった(低かった)場合は、「リニア(直線的)」な打ち方に切り替えます。
- 肘を下げ、腰の高さ(Hip plane)で水平に振り抜きます。
- 【17:10 〜 17:40】 「もし予想より弾まなかったらどうする?」という疑問への回答。 その場合は無理に肘を上げず、腰の高さ(Hip plane)で水平に押し出す「リニア」なショットに切り替えるよう指導しています。
まとめ
- 高く弾んだら「肘を上げてスイーピング」。
- 打点を変えるだけでコースを打ち分ける。
- 相手が読めない「ノーモーション」に近い攻撃が可能になる。
これは上級者が使う「隠し技」のようなテクニックですが、習得できれば相手を翻弄できる強力な武器になります。