この動画は、ピックルボールにおける「4球目攻撃(4th Shot)」に特化した、非常にマニアックかつ実用的なレッスンです。
世界No.1のベン・ジョンズ選手が、生徒(ジョシュ)のフォームを修正しながら、「相手に簡単にキッチンラインまで詰めさせない」ための攻撃的なボレーや、バウンド後の処理について解説しています。
目次
重要なポイントと解説
1. フォアハンドロールボレーの基本:「前」で捉える
生徒のジョシュは、グリップ(コンチネンタル)のせいで打点が体の横になりがちです。
- 修正点: 腕を完全に伸ばし、「体の前方(Out in front)」で捉えること。
- 理由: 打点が横になると窮屈で力が伝わりません。ベン選手の場合、右足の少し前あたりが最適な打点です。必要であればサイドステップで動き、常にその「スイートスポット」で打てるように調整します。
- 【01:15 〜 01:40】 「コンチネンタルグリップだと打点が横になりがちだが、もっと前(Out in front)で打つべきだ」と指摘しているシーン。
- 【02:08 〜 02:22】 ベン選手が自分の最適な打点(右足の少し前)を示し、「ボールが遠ければ、自分が動いてでもこの打点をキープする」と解説しています。
2. 手首の使いすぎ厳禁!「リストは固定」
- 悪い癖: インパクトで手首を開いたり、こねたりしてしまうこと。
- ベンの指導: 手首(Wrist)は「前に曲げた状態(Flexed forward)」で固定し、スイング中もその角度をキープします。
- 修正方法: 打球の軌道を上げたいなら、手首をこねるのではなく、「スイングの軌道を左肩ではなく右肩の上に抜く」ように調整します。
- 【02:37 〜 03:00】 「腕を伸ばした時に手首が開いて(伸びて)しまう人が多い」と指摘。 手首は「前に曲げたまま(Flexed forward)」維持し、ボールを上げる必要があるなら手首ではなくスイング軌道(右肩の上にフィニッシュ)を変えるよう指導しています。
3. 謎の必殺技「チャリオット・ウィップ(The Chariot Whip)」
中途半端な高さ(肩くらい)に来たボールの処理方法です。オーバーヘッド(スマッシュ)には低いが、普通のボレーには高い、という厄介なボール。
- 打ち方: パドル面を少し閉じ、下から上へスイングしながら、フィニッシュでラケットを頭の後ろへ回すような独特の動きをします(これが戦車=チャリオットの鞭のような動き)。
- 効果: タイソン・マクガフィン選手が得意とするショットで、強烈なトップスピンがかかり、アウトせずにコート内にねじ込むことができます。
- 【03:40 〜 04:10】 中途半端に高いボールに対し、タイソン・マクガフィンが得意とする「チャリオット・ウィップ」をベンが紹介。 パドル面を閉じて下からこすり上げ、鞭のようにスイングする独特のフォームを実演しています。
4. 高いバックハンドボレー:「水平→下向き」で叩く
肩より高い位置に来たバックハンドの処理です。
- コツ: 手首をこねるのではなく、体の回転を使います。構えは水平にし、インパクト瞬間に「手首を下に向ける(Turn the wrist down)」のがポイント。
- 結果: これによりボールが抑え込まれ、ネットの手前に突き刺さるような鋭いボールになります。ベン選手いわく「入るかどうか怖がらず、思い切りリストを下に向けて振り抜けば絶対に入る」。
- 【04:31 〜 05:15】 肩の高さにあるバックハンドボレーの打ち方。 【04:46】付近で、「水平に構えて、インパクトで手首を下に向ける(Turn the wrist down)」という核心部分を動きで見せています。 「アウトするのを怖がってスイングを緩めるな、手首を下に向ければ絶対に入る」と力説しています。
5. 相手の位置を見て「強打」か「足元」かを選ぶ
4球目を打つ際、相手がダッシュで前に来ているのか、まだ後ろにいるのかを見極めます。
- 相手が後ろ: 好きなコースに強打してOK。
- 相手が突っ込んできている: スピードを少し落とし、「足元(Feet)」に沈めるように打ちます。ハーフボレーを強要させ、次の浮いた球を狙います。
- 【06:55 〜 07:18】 「上手いプレイヤー相手なら、相手がどれくらいの速さで前に来ているか周辺視野で見極める必要がある」と解説。 猛ダッシュで来ているなら、スピードを殺して足元(Feet)に沈めるのが正解だと語っています。
まとめ(ベン・ジョンズの金言)
「相手が得点できなければ、自分には得点するための時間が無限にある(If they can’t score against you, you have all the time in the world to do your own scoring)」
4球目で安易に前に来させないことで、相手の得点源を封じ、自分たちのペースで試合を支配できるという哲学です。
- 【09:50】 「相手が得点できなければ、自分には得点するための時間が無限にある」